デバイス種別の判断方法

接続されているデバイス種別の判断は、OSの認識(デバイスクラス)で判断します。内蔵のCD/DVDドライブ、内蔵のFDドライブの禁止は、デバイスドライバーを組み込むためのサービスを停止することで制御します。

注意

制御対象外のデバイスクラスの機器は、メーカーや機器の種類を問わず、デバイス制御ライセンスでは制御できません。

次に、各設定の内容と対象となる機器の例、対象デバイスのデバイスクラスや禁止対象のサービスを示します。

CD/DVD

対象機器例:

CD/DVD機器

設定

説明

制御対象とする[デバイスクラス名]または<サービス名>

許可

CD/DVDドライブの使用を許可します。

読取専用

CD/DVDドライブへの書き込みを禁止します。読み取りは可能です。

[GUID_DEVCLASS_CDROM]

禁止(外付け)

外付けで接続されるCD/DVDドライブの接続を禁止します。(*1)

[GUID_DEVCLASS_CDROM]

禁止(内蔵/外付け)

内蔵されているCD/DVDドライブと外付けで接続されるCD/DVDドライブの使用を禁止します。(*2)

<CD-ROM Driver>

FD

対象機器例:

FD機器

設定

説明

制御対象とする[デバイスクラス名]または<サービス名>

許可

FDドライブの使用を許可します。

読取専用

FDドライブへの書き込みを禁止します。読み取りは可能です。

[GUID_DEVCLASS_FDC]

[GUID_DEVCLASS_FLOPPYDISK]

禁止(外付け)

外付けで接続されるFDドライブの接続を禁止します。(*1)

[GUID_DEVCLASS_FDC]

[GUID_DEVCLASS_FLOPPYDISK]

禁止(内蔵/外付け)

内蔵されているFDドライブの使用を禁止します。(*2)

<Floppy Disk Driver>

USB接続機器

対象機器例:

USB接続機器

設定

説明

制御対象とする[デバイスクラス名]または<サービス名>

許可

USB接続機器の使用を許可します。

読取専用

USB接続のデバイスのうち「ディスクドライブ」として認識されるドライブへの書き込みを禁止します。

読み取りは可能です。(*3)

[GUID_DEVCLASS_DISKDRIVE]

[GUID_DEVCLASS_VOLUME]

[GUID_DEVCLASS_WPD]

禁止

USB接続されるデバイスのうち、USBメモリやiPhone、デジタルカメラなどの接続を禁止します。(*1)(*5)

[GUID_DEVCLASS_USB]

[GUID_DEVCLASS_WPD]

[GUID_DEVCLASS_SCSIADAPTER](*6)

その他の機器(*4)

対象機器例:

IEEE1394/SCSI/PCカード/内蔵SDカードなど

設定

説明

制御対象とする[デバイスクラス名]または<サービス名>

許可

IEEE1394接続/SCSI接続/PCカードの接続を許可します。

読取専用

IEEE1394接続/SCSI接続/PCカード接続で接続される機器のうち「ディスクドライブ」として認識されるドライブに対する書き込みを禁止します。

読み取りは可能です。

[GUID_DEVCLASS_DISKDRIVE]

[GUID_DEVCLASS_VOLUME]

禁止

IEEE1394接続/PCカード接続などを禁止します。(*1)(*5)

[GUID_DEVCLASS_1394]

[GUID_DEVCLASS_HDC]

[GUID_DEVCLASS_SBP2]

[GUID_DEVCLASS_DISKDRIVE]

[GUID_DEVCLASS_IMAGE]

*1:

[CD/DVD]の「禁止(外付け)」または[FD]の「禁止(外付け)」を選択した場合、[USB接続機器][その他の機器]も「禁止」設定となります。

*2:

外見上は内蔵デバイスのように見えても、OSがそのデバイスを外付けデバイスと判別している場合、外付けと認識します。

*3:

iPhoneの接続は[USB接続機器]の設定によって制御されますが、iTunesをインストールしている場合、読取専用設定が適用されません。

*4:

CD/DVD、FDに関しては接続形式に関わらず[CD/DVD][FD]の設定が有効となります。

*5:

[記憶領域をもつデバイスのみ]をチェックすると、Webカメラなどの記憶領域を持たないデバイスは禁止されません。

次のいずれかを満たすと記憶領域を持つと判断します。

  • デバイスの情報をOSに問い合わせて、内部にボリュームを持つと判断できた場合

  • 子デバイスにボリュームクラスを持つデバイスがある場合

  • WindowsPortableDevice(WPD)である場合

    仕様上、WPDはデータのやり取りができるため、記憶領域を持つと判断します。仮に記憶領域を持たなくても禁止されるため、禁止したくない場合は、VID/PIDやシリアルで許可設定が必要です。

*6:

外付けと判別され、SCSI Adapterと認識される場合に、UASP対応機器と判断されます。Microsoft社のUASP対応ドライバー(uaspstor.sys)を標準搭載しているOSで制御できます。