ソフトウェアを自動インストールする
専用ツールを使ってインストール操作を録画し、自動インストール用のイメージスクリプトを作成できます。
ここでは、複数のWindows更新プログラムとイメージスクリプトをまとめて配布し、配布先で自動的にインストールする手順を例に説明します。
操作する前に、留意事項を参照し、この機能を利用する場合の留意事項を確認してください。
ステップ1:イメージスクリプトを作成する
- イメージスクリプト作成ツール(LspRec.exe)をダブルクリックします。
イメージスクリプト作成ツール(LspRec.exe)は、次のフォルダーにあります。
64bit Windows OSの場合
C:\Program Files (x86)\MOTEX\LanScope Cat Console\Rec
32bit Windows OSの場合
C:\Program Files\MOTEX\LanScope Cat Console\Rec
- 配布するインストーラーを設定し、[録画開始]をクリックします。
配布するインストーラーをテキストボックスにドラッグアンドドロップするか、[参照]から選択します。
- メッセージの内容を確認し、[OK]をクリックします。
→ インストーラーが起動します。
「セキュリティの警告」ウィンドウが表示された場合、[実行]をクリックします。なお、「セキュリティの警告」ウィンドウでの操作は記録されません。
- インストーラーの指示に従ってインストールします。
注意
インストール先は変更しないでください。録画するPCと配布先のPCでは、ドライブ構成が異なるため正しく再生されません。
- [録画停止]をクリックします。
- [OK]をクリックします。
- [画面確認]をクリックします。
→ Webブラウザーが起動し、「インストール操作の確認」画面が表示されます。
- 録画された操作を確認します。
- Webブラウザーを閉じます。
- [保存]をクリックします。
- イメージスクリプトの名前を入力し、[保存]をクリックします。
保存されるファイルの拡張子は「.ims」です。
- インストールが再生できるかを確認するため、イメージスクリプトを作成したときにインストールしたアプリをアンインストールし、PCを再起動します。
- イメージスクリプト作成ツールで[再生開始]をクリックします。
→ インストーラーが起動し、自動的にアプリがインストールされます。
- 再生が正しく動作し、該当のアプリがインストールされていることを確認して、イメージスクリプト作成ツールを閉じます。
→ イメージスクリプトの作成が完了します。
ステップ2:配布物を作成する
配布物を作成します。
ここでは、OSのダウンロード機能(BITS)を利用して配布物を配布する手順を例に説明します。
- [クライアント]タブの
をクリックします。
- 左ペインのツリーで[ネットワーク全体]またはグループを選択し、「アプリやファイル」カテゴリーの[配布物の作成]をクリックします。
- [追加]をクリックします。
- 次のように設定し、[次へ]をクリックします。
項目
値
配布物名
任意
配布形式
フォルダーを配布する
送信タイプ
OSのダウンロード機能(BITS)を利用する
- [参照]をクリックし、配布するフォルダーを選択して、[フォルダーの読込み]をクリックします。
→ 一覧にフォルダーの内容が表示されます。
- [次へ]をクリックします。
- 配布先/スケジュール/上書き条件を設定し、[次へ]をクリックします。
- 配布先
配布物をクライアントのどこに配布するかを設定できます。
クライアントエージェント(MR)がアクセスできるフォルダーを設定します。MRフォルダーの設定をおすすめします。
- ファイルサーバーへのアクセスアカウント/オプションを設定し、[次へ]をクリックします。
- ファイルサーバーへのアクセスアカウント
ファイルサーバーにアクセスできるユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は「所属ドメインやマシン名\ユーザー名」です。
ファイルサーバーにアクセスできなかった場合にここで設定した権限でアクセスします。
- オプション
-
[BITSサービスが無効の場合、自動的にサービスを開始する]
BITSサービスが無効の場合、配布できません。チェックすると、自動でBITSサービスが開始されます。
[配布後のHDD空き容量で制限する]
[指定サイズを下回る場合は配布しない]
クライアントのHDDの空き容量が、配布後に設定したサイズを下回る場合は配布されません。
[一定の割合を下回る場合は配布しない]
クライアントのHDDの空き容量が、配布後に設定した割合を下回る場合は配布されません。
[一度に配布する台数を制限する]
1管理サーバーあたり同時に配布するクライアント台数の上限を設定できます。チェックを外すと、すべてのクライアントでファイルのダウンロードが実行されるため、ファイルサーバーの負荷が高くなる場合があります。
[1台あたりの通信帯域を制限する]
端末1台に対して、配布ファイルをダウンロードするときの最大通信帯域を制限できます(0を指定すると、無制限になります)。
- [配布後にファイルを実行する]をチェックし、「配布するファイル」で実行するファイルをチェックして、[追加]をクリックします。
ポイント
配布実行するEXEファイルは、アプリ禁止ポリシーの禁止対象外です。アプリ禁止ポリシーに抵触するEXEファイルであっても禁止されません。
→ ファイルが「配布するファイル」から「実行するファイル」に移動します。
- [次へ]をクリックします。
をクリックします。
- 「イメージスクリプト」の[イメージスクリプトの読込み]をクリックし、作成したイメージスクリプトを設定します。
- [OK]をクリックします。
→ 「実行(2/4)」画面に戻り、「イメージスクリプト」列に「○」と表示されます。
- [次へ]をクリックします。
- 実行権限/スケジュールを設定し、[次へ]をクリックします。
- 実行権限
実行権限を選択します。
[localsystem]
localsystem権限で実行されます。ユーザー対話画面が不要な場合に選択します。クライアントPCがログオフの状態でも実行されます。
注意[localsystem]はネットワークにアクセスできないため、ダウンロード用配布物の場合、オンラインで追加ファイルをダウンロードする形式の実行ファイルは利用できません。
[ログオンユーザー]
配布時にログオンしているユーザーの権限で実行されます。クライアントPCがログオフの状態では実行できません。ログオンが必要です。
[管理者ユーザー]
指定したユーザーの権限で実行されます。基本的にはAdministratorユーザーを指定しますが、任意ユーザーの指定もできます。クライアントPCがログオフの状態でも実行されます。
- スケジュール
実行スケジュールを設定します。
[すぐに実行する]
配布完了後、すぐに実行されます。
[時刻を指定する]
配布完了後、指定した時刻に実行されます。すでに指定時刻を過ぎていた場合は、すぐに実行されます。
[日時を指定する]
配布完了後、指定した日時に実行されます。すでに指定日時を過ぎていた場合は、すぐに実行されます。
- オプションを設定し、[次へ]をクリックします。
- オプション
-
[ログオン後の一定時間は実行しない]
チェックすると、ログオン後にクライアントの処理の多いタイミングを避けて実行できます。
[クライアント側から実行を選択できるようにする]
チェックすると、クライアントに実行確認のメッセージが表示されます。また、タスクバーの通知領域にアイコンが表示され、クライアント側のタイミングでファイルの実行を選択できます。
[すべてのファイル実行後に再起動/シャットダウンする]
チェックすると、再起動が必要なインストーラーの場合に、PCを再起動(またはシャットダウン)できます。
[再起動後に配布したファイル/フォルダーを削除する]
チェックすると、実行済みの配布物をクライアント再起動後に削除できます。
- 配布先ユーザーにメッセージを通知する場合、通知タイミングの[ユーザーに通知する]をチェックします。
- ユーザー通知の設定
通知メッセージを既定のメッセージから変更する場合、[ユーザー通知の設定]をクリックし、メッセージ内容を修正します。[プレビュー]をクリックすると、メッセージの表示確認ができます。
配布後の通知設定
実行前の通知設定
実行後の通知設定
- [設定]をクリックします。
→ 配布物の作成が完了します。